風水の起源
「気乗風則散 界水則止 古人聚之使不散 行之使有止 故謂之風水」
という、郭璞に依るとされる風水の定義は、明らかに間違っている。そもそも「気」は風に乗じるようなものではないし、水に遇って止まるわけでもない。風水の巒頭に関する実践的な知識が少しでもあれば自明なことである。
おそらく郭璞とされる作者は風水師ではなかったし、実際の風水知識はほとんど無かったものと見られる。つまり現代日本の学者たちと同様、風水の周辺にいるだけで風水師の世界には立ち入ったことがなかっただろうから、仕方がないとも言える。
ただし、風水に関する典籍には、『葬書』よりも古い『狐首經』など、もっと多くの書物があり、異なる定義もある。『葬書』ばかり持ち上げるのは、学者の仕事としても不勉強と言わざるを得ない。『青囊經』『錦囊經(葬書)』などは風水の最古の部類に属する古典籍として知られているが、『黑囊經』『白囊經』『黄囊經』『紫囊經』などの発展形態まで研究している学者は見当たらない。
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